丸山は総社川沿いにひっそりと聳えるお山です。
奥道後玉川県立自然公園。
高縄山系に属します。
東三方ヶ森から北へ連なる山脈に位置し、4キロほどの場所に峰続きで楢原山があります。
周囲は山また山がひしめき合う一帯で、無名の頂も多い中、丸山は古くから名の通ったお山で、明治期の資料にもちゃんと登場します。
豊かな森林に覆われている丸山は、林業や木材加工品の生産を生業とする山里の暮らしを支えてきました。
往時の名残は現在でも、丸山・楢原山の東西に、「木地」という地名となって残っています。
林業が下火になった現在は、森林は水源としての重要な役割を果たしています。
西麓の蒼社川は玉川ダム湖を充たします。
東麓を流れる木地川は鈍川渓谷を形作り、やがて蒼社川と合流、今治平野を潤します。
北西麓には伊予の仙境と呼ばれる鈍川温泉郷があります。
ラドンを含んだアルカリ性単純泉は山登りの疲れを癒すにはうってつけです。
山頂近くまで作業道が開通しています。
路面は少々岩も多く、山頂に近づくにつれ、四駆の軽トラ向きの狭い道幅に変わります。
オフロード向きじゃない普通車は標高420m付近にある分岐に駐め、徒歩で登るのがいいでしょう。
ちなみに、スクーターでは登れました。
ちなみに、同名の「丸山」というお山は地図に載っているだけでも全国に150山ほどあります。
愛媛県には幸い、丸山はこの一山だけです。
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