大野ヶ原へ行こう!
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源氏ヶ駄場へ
笹ヶ峠~(登山道)
距離 約1.3km
標高差 約200m
国道・県道
一般道
林道・農道・私道
徒歩
下記写真の場所
送電鉄塔・アンテナ施設
ドリーネ、洞穴
  

笹ヶ峠から県道383号四国カルスト公園縦断線へ入り、
地芳峠方面へ向かいます。
写ってる廃車、何年も前から放置されてるような…。

廃車のちょっと先で右の方に見えるドリーネ。
この辺りも全体的に凹んでいて、
笹ヶ峠ポリエと名付けられています。



寺山地区を見下ろして。
高原のワインディングロードを上って行き-



  

源氏ヶ駄場の東稜線近くまで上った、
笹ヶ峠から約900mにある丁字路。
右の道が源氏ヶ駄場へ通じる車道です。

「源氏ヶ駄場→」の道標に従って右折し、
緩やかな草原を更に上ります。



  

高度が増すにつれ、大野ヶ原の北の山並み、
小屋山や平家峰、カルスト仲間の笠取山、中津明神山も見えてきました。

カーブを曲がると、稜線にあるdocomo中継所のアンテナと風車が見えてきました。



  

写真の丁字路を左折すると稜線まで上って行けます。
直進すれば駐車場、一夜ヶ森です。
稜線まで行ける車道は農道なので、作業の邪魔になる駐停車や、
牧草地への立ち入りは禁止されています。
マナーを守って利用して下さい。

車登山者の注意事項

1.山頂大野ヶ原牧場内に絶対入らない事
2.車は、山頂駐車場以外に絶対止めない事
○車避け場は、車の登山下山以外止めない事
 車を道路途中に止めない事
 車登山者は、必ず右を守る事

大野ヶ原牧場
大空海山幸福寺

  

丁字路を反対側から。
万灯山三角点がある源氏ヶ駄場東稜の方へジグザグ上って、稜線へ出ます。
稜線が近づくにつれ、
草原に白い石灰岩が林立する“カレンフェルト”が顕著に見られるようになります。
平家の落人が朝靄の中、
白馬に跨った源氏武者と間違えたのも分かる気がする、
不思議な光景です。

稜線に出て西(右)に曲がると-



出会う人工物がNTTドコモの大野ヶ原無線中継所です。
太陽電池と風車が電気を自給してます。
おかげで大野ヶ原では携帯電話、“バリ3”です。



骨組みだけになったハウスが並んでるところに、
山頂駐車場があります。
山頂はすぐそこ、歩いて数分、傾斜もなだらかです。

舗装が途切れたら-

牧場の柵の中へ消えてく轍と分かれ、
柵に沿って登ります。

石灰岩がゴロゴロ顔を見せてる坂道を、
つまずかないように足を運ぶと-



  

愛媛と高知を分ける山並み、源氏ヶ駄場山頂に到着です!
昭和12年、この源氏ヶ駄場の分水嶺を元に県境が確定されました。
写真左が高知県、右が愛媛県です。

台風でもビクともしない造りのお堂が幸福寺です。
その前にあるのが-

「薊野峰」一等三角点。
標高は、1402.77mです。

  

振り返って、東から南の眺めです。
写真左にある笠取山、中津明神山の間に、
条件が揃えば石鎚山も望むことができます。
東稜線延長上にある五段、天狗高原から右が、
不入山に始まる高知県の山山。
檮原町本も谷・茶や谷の集落が眼下に見えたり、
写真右はまた愛媛県の山並みになり、
戸祗御前山、御在所山、雨包山など。

  

北側のパノラマ。
写真右のうっすら見えるのは伊予市中山の秦皇山周辺の山々、
濃く見える妙見森、
小屋山の奧で、また霞んで見えるのが皿ヶ嶺など、
少し濃くなって狼ヶ城山、大川嶺、笠取山、中津明神山、
そして天狗高原周辺の正木の森、鳥形山などなど。


丁字路まで戻って、
今度は一夜ヶ森まで行ってみます。



笹ヶ峠から真っ直ぐ登ってこられる、
遊歩道/登山道と交差。

下り。

登り。

  

遊歩道を見下ろしてみると高度差を感じますけど、
景色がいいので歩いて登るのもおすすめです。
全部登るのがしんどいなら、
先にある駐車場に駐めてここから登って見ましょう。



広々として、見晴らしもいい駐車場。
その端っこから降りられる砂利道の先、
草原にぼわんっと森が孤立して見えるのが一夜ヶ森です。



道は北斜面をまっすぐ横切って一夜ヶ森まで通じています。
轍があって車で入れなくもないですけど、転回する場所がありませんから、
車種によってはバックで延々、戻ってこなければなりません。
マイカーの方は徒歩で。

こんな斜面にも牛が草をはみはみ。
足腰も丈夫そう。

牛が見てるパノラマ。
この景色が作り出す牛乳は美味しいに違いない。



弘法大師が大野ヶ原に一夜でお堂を建立しようとした際、
天の邪鬼が原っぱを凸凹にしたり、
邪魔をした際にできた森が、この一夜ヶ森です。
別名・降り山ともいうこの森は、
山火事でも延焼したことがなかったそうです。

ここの石灰岩はきれいな白色で、
まるで森が卵を産んでるみたいに思えました。

新緑前だったので枯れっぽいけど、夏は濃く深い緑が泡のように盛り上がり、不思議な伝説空間をかもし出しています。

森の下から見えるパノラマ。
小松地区西部の牧草地や、傷のようにも見えるドリーネも。



フェンスで行き止まり。
車を転回させる余地がありませんので、
決して車で入ってこないように!

ひとりごと

源氏ヶ駄馬の“駄場”というのは、高地にある傾斜の緩やかな平地を意味しています。
遠くまで360度見渡せる大パノラマが楽しめる平らかな土地、源氏ヶ駄場。
大野ヶ原へ行ったら必ず立ち寄らないともったいない場所ですです。

初めて訪れた時、車道で上れるなんて知らなかったので、当然のように笹ヶ峠から歩いて登りました。
何分かかったか覚えてないけど、疲れた記憶はありません。
ただ、車道で上れることが分かった瞬間、ちょっとがっかりしたかな。
で、それ以来、スクーターで山頂駐車場まで行くようになりました。

山頂直下までいける車道は観光用の道路じゃありません。
放牧地・牧草地へ行くための農道で、当然、地元車優先です。
よそ者が迷惑をかけちゃうとクローズされるかも知れません。
ルールを守って通行して下さいね。

県境であり、分水嶺でもある源氏ヶ駄場は、条件が揃えば石鎚山まで見通すこともできます。
石鎚がダメでも、皿ヶ嶺くらいなら楽に見えます。
石鎚が見える日なら、豊後水道だって見えるらしいです。

なだらかな愛媛県側に比べ、高知側の傾斜は急で、集落のある本も谷まで高度差にして500~600mも急斜面が続いています。
その南斜面に丸野洞穴群があります。
破壊が進んだ羅漢洞に比べ、発達した鍾乳石が保存されているそうで、一度行って見たいと思っています。

一夜ヶ森は降り森のほかに、“入らずの森”という別名もあります。
“入らず”っていうくらいですから、森の中には入らない方がいいです。
入ったところでなんにもないですし。
弘法大師が天の邪鬼に碁で負けて、こっそり一夜でお堂を建てようとしたお話。
大野ヶ原小学校のホームページに、劇のシナリオが掲載されています。
大野ヶ原小学校のホムペには大野ヶ原の年表も掲載されているのでおすすめです。
 → こちら

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