源氏ヶ駄場へ | |||||||||||||||||||||||||||||||
①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩⑪⑫⑬ | |||||||||||||||||||||||||||||||
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①笹ヶ峠から県道383号四国カルスト公園縦断線へ入り、
地芳峠方面へ向かいます。
写ってる廃車、何年も前から放置されてるような…。
廃車のちょっと先で右の方に見えるドリーネ。
この辺りも全体的に凹んでいて、
笹ヶ峠ポリエと名付けられています。
②寺山地区を見下ろして。
高原のワインディングロードを上って行き-
③源氏ヶ駄場の東稜線近くまで上った、
笹ヶ峠から約900mにある丁字路。
右の道が源氏ヶ駄場へ通じる車道です。
「源氏ヶ駄場→」の道標に従って右折し、
緩やかな草原を更に上ります。
④高度が増すにつれ、大野ヶ原の北の山並み、
小屋山や平家峰、カルスト仲間の笠取山、中津明神山も見えてきました。
カーブを曲がると、稜線にあるdocomo中継所のアンテナと風車が見えてきました。
⑤写真の丁字路を左折すると稜線まで上って行けます。
直進すれば駐車場、一夜ヶ森です。
稜線まで行ける車道は農道なので、作業の邪魔になる駐停車や、
牧草地への立ち入りは禁止されています。
マナーを守って利用して下さい。
車登山者の注意事項 |
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1.山頂大野ヶ原牧場内に絶対入らない事 |
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大野ヶ原牧場 |
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丁字路を反対側から。
万灯山三角点がある源氏ヶ駄場東稜の方へジグザグ上って、稜線へ出ます。
稜線が近づくにつれ、
草原に白い石灰岩が林立する“カレンフェルト”が顕著に見られるようになります。
平家の落人が朝靄の中、
白馬に跨った源氏武者と間違えたのも分かる気がする、
不思議な光景です。
稜線に出て西(右)に曲がると-
⑥出会う人工物がNTTドコモの大野ヶ原無線中継所です。
太陽電池と風車が電気を自給してます。
おかげで大野ヶ原では携帯電話、“バリ3”です。
⑦骨組みだけになったハウスが並んでるところに、
山頂駐車場があります。
山頂はすぐそこ、歩いて数分、傾斜もなだらかです。
舗装が途切れたら-
牧場の柵の中へ消えてく轍と分かれ、
柵に沿って登ります。
石灰岩がゴロゴロ顔を見せてる坂道を、
つまずかないように足を運ぶと-
⑧愛媛と高知を分ける山並み、源氏ヶ駄場山頂に到着です!
昭和12年、この源氏ヶ駄場の分水嶺を元に県境が確定されました。
写真左が高知県、右が愛媛県です。
台風でもビクともしない造りのお堂が幸福寺です。
その前にあるのが-
「薊野峰」一等三角点。
標高は、1402.77mです。
振り返って、東から南の眺めです。
写真左にある笠取山、中津明神山の間に、
条件が揃えば石鎚山も望むことができます。
東稜線延長上にある五段、天狗高原から右が、
不入山に始まる高知県の山山。
檮原町本も谷・茶や谷の集落が眼下に見えたり、
写真右はまた愛媛県の山並みになり、
戸祗御前山、御在所山、雨包山など。
北側のパノラマ。
写真右のうっすら見えるのは伊予市中山の秦皇山周辺の山々、
濃く見える妙見森、
小屋山の奧で、また霞んで見えるのが皿ヶ嶺など、
少し濃くなって狼ヶ城山、大川嶺、笠取山、中津明神山、
そして天狗高原周辺の正木の森、鳥形山などなど。
⑤丁字路まで戻って、
今度は一夜ヶ森まで行ってみます。
⑨笹ヶ峠から真っ直ぐ登ってこられる、
遊歩道/登山道と交差。
下り。
登り。
遊歩道を見下ろしてみると高度差を感じますけど、
景色がいいので歩いて登るのもおすすめです。
全部登るのがしんどいなら、
先にある駐車場に駐めてここから登って見ましょう。
⑩広々として、見晴らしもいい駐車場。
その端っこから降りられる砂利道の先、
草原にぼわんっと森が孤立して見えるのが一夜ヶ森です。
⑪道は北斜面をまっすぐ横切って一夜ヶ森まで通じています。
轍があって車で入れなくもないですけど、転回する場所がありませんから、
車種によってはバックで延々、戻ってこなければなりません。
マイカーの方は徒歩で。
こんな斜面にも牛が草をはみはみ。
足腰も丈夫そう。
牛が見てるパノラマ。
この景色が作り出す牛乳は美味しいに違いない。
⑫弘法大師が大野ヶ原に一夜でお堂を建立しようとした際、
天の邪鬼が原っぱを凸凹にしたり、
邪魔をした際にできた森が、この一夜ヶ森です。
別名・降り山ともいうこの森は、
山火事でも延焼したことがなかったそうです。
ここの石灰岩はきれいな白色で、
まるで森が卵を産んでるみたいに思えました。
新緑前だったので枯れっぽいけど、夏は濃く深い緑が泡のように盛り上がり、不思議な伝説空間をかもし出しています。
森の下から見えるパノラマ。
小松地区西部の牧草地や、傷のようにも見えるドリーネも。
⑬フェンスで行き止まり。
車を転回させる余地がありませんので、
決して車で入ってこないように!
ひとりごと | ||
源氏ヶ駄馬の“駄場”というのは、高地にある傾斜の緩やかな平地を意味しています。 初めて訪れた時、車道で上れるなんて知らなかったので、当然のように笹ヶ峠から歩いて登りました。 山頂直下までいける車道は観光用の道路じゃありません。 県境であり、分水嶺でもある源氏ヶ駄場は、条件が揃えば石鎚山まで見通すこともできます。 なだらかな愛媛県側に比べ、高知側の傾斜は急で、集落のある本も谷まで高度差にして500~600mも急斜面が続いています。 一夜ヶ森は降り森のほかに、“入らずの森”という別名もあります。 |
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