西の石鎚とも喩えられる権現山は石鎚そっくりに鎖場有り、そびえ立つ岩峰、まさにミニ石鎚です。
豊岳(遠見嶽)、権現嶽(雄岳)、赤の水岳(雌岳)の三つの岩峰が並びそびえています。
旧暦の6月1日には山開きが行われ、石鎚山のように3体のご神体を担いで白装束の信者らが権現嶽山頂を目指します。
山頂にあるお社・豊峰神社はその昔は蔵王権現といい、700年の歴史がある旧蹟です。
麓の閼伽(あか)の水という岩屋は弘法大師が修行した場所と伝えられています。
お山の入口に建つ堂宇は実は真新しいものです。
森田さんという方が私財をなげうち、近隣集落の協力も受け、自らも重機に載って造成、こつこつと建てられたものです。
(ちなみに、立岩ダムの奥にあるグランドも山を崩すところから15年がかりで造成されたそうです。)
夏はそうめん流しが行われています。
山頂へ、140mほどの標高差を一気に登ります。
「せり割り」や「じゅずかけの杉」など謂われありなんな場所があります。
「一の鎖」「二の鎖」「三の鎖」と3カ所ある鎖場では鉄梯子なども使って登りこなします。
基本的にそびえ立つ岩山登りです。
更には、市町村が整備している登山道ではないので、多少の不備もあり、余計にハラハラドキドキします。
山頂からは、「馬の背」という痩せ尾根を抜け、林道にも出られます。
往路の鎖場などを下るのが怖いときは、そのような迂回も可能です。
|