皿ヶ嶺へ行こう!
冬 '09
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上林森林公園へ
距離 約2.5km
標高差 約470m
国道・県道
林道
徒歩
下記写真の場所
送電鉄塔・アンテナ施設

皿ヶ嶺-引地山の峰を見上げる、東温市上林。
上部の棚田は重信川の河原から見ても、
積雪しているのが分かるほど、白くなっていました。

これから向かう皿ヶ嶺をアップで。
写真左端が上林峠、右端が引地山。

湧水地区にかかるいくつかの橋の一つ、
湧水川2号橋の上で見つけた雪だるま。
この辺りから路面に残雪。

棚田を直登する農道は薄化粧。
夏なら近道、でも、冬は見送って県道を進みます。

県道の終点付近の上林河之内林道へ右折する直前。
広い路肩に先客(登山者)の車がすでに数台、駐まっていました。
僕はもう一段上にある、林道沿いの路肩まで。



左の路肩に数台駐められるほどの空き地。
その手前、右にに登山口があります。

麓から雪があるので、防水靴に軽アイゼン、
ストックにはスノーリングを装着。

この周辺はいろんな道が交錯しています。
山へ向かう道は歩道も車道もいずれ合流しますけど、
初めての人は戸惑うかと思います。
県道から来ての場所にいます。

少し戻った、のカーブです。
左の道はすぐにで合流します。
カーブを曲がらず、まっすぐ進み下ると-

の分岐があります。
「皿ヶ嶺登山口」バス停から瞽女童地区を歩いてくると、
こちら側にたどり着きます。

登り口には「←瞽女石経由皿ヶ嶺近道」や、
四電の案内杭があります。

さて、に戻り、登山開始しました。
送電鉄塔目指し、歩き出してすぐ-

の辻があります。
直進でも左へ進んでも林道で合流します。
今回は直進して送電鉄塔の脇を登って行きます。



送電鉄塔を右に見送り、
左にある民家も通り過ぎたら、
針葉樹林帯を登って行きます。
登山道は石が多く、浮き石などで転ばないように。

林を抜け、一瞬明るいシキミ畑の脇を通り、
再び、植林帯へ。



見過ごしてしまいそうな石積みは、
瞽女石(ごぜいわ・ごぜいし)。
右横にいわれを刻んだ碑があります。



雪と氷で白くなった林道と交差します。
林道を渡り、写真左にある、
進入規制してある坂道が登山道(徒歩)です。
正面の道標は-

「風穴・皿ヶ嶺→
 上林トンネル→
 水の元ロッジ→
←上林峠方面(歩道)」
このような内容になっています。

風穴・皿ヶ嶺へ行く歩道も左です。
上林峠って書くと余計混乱するのでは?

坂道には先客の足跡がいっぱい。

ちなみに、ここは子供たちの、
ちょうどいいソリ・ゲレンデに。
圧雪された林道を走るのがちょっと、って方におすすめ。
当然、下から歩いてきましょう。



ヌタの元池の手前、カーブさらに直前。
右側に、斜めに登ってく登山道があります。
ここ数年、入口の道標が無くなってるので、
入口が見つからず迷っちゃった人もいるかも。

雪で白くなった小径を、軽アイゼンの歯を活かし、
ガシガシ登ると、右下がりの尾根にある水道施設(?)



また、林道と交差します。
林道は、下で横切った時と比べ、
路面も見えないほど、真っ白、圧雪路。
右奥のカーブは、下山中の車がスリップして、
たまに突っ込んでたりします。
ここいらの林は上林小学校が所有してるもので、
杭も立ってます。
真っ正面に登山道の続きがあります。
林の中に入ってすぐに-

右カーブして上ってきた林道にまた出会います。
右斜め上に登山道の続きがあります。

この林は木の間隔が混んでます。
夕方、すぐに薄暗くなるほどです。

冷えた雪がきゅきゅっと鳴った白い道。



今度はガードレールの脇から-

林道に出ます。
右に少し離れたところに-

登山道の続きがあります。
水の元まで、結構、登ります。
でも、雪が積もってる時は道の通りに歩かなくても、
直登ショートカットも出来たりします。



水の元に到着です。
夏休みはそうめん流しとかで賑わう広場も、今はひっそり。
美味しい水をくみに来る人もいません。
林道に出てすぐ目の前、広場の左端の森に-

上林峠への登山道があります。
この日も早速、足跡が残っていました。
陣ヶ森方面へ縦走されたり、峠から竜神平へと登るルートも人気。

「←左.上林峠 ←経由皿ヶ嶺 右.皿ヶ嶺→」

ここにも先客の車が数台。
とはいえ、ここまで上ったら上林森林公園は目と鼻の先。
ここまで上れる車なら、特に用がなければですけど、
公園まで上っでも、と思います。

ガードレールから、道後平野を見下ろせます。
当日はかすんでましたけど、
松山市内が箱庭みたいに一望できます。

右の小屋が夏のそうめん流し施設。
その左で美味しい清水がいただけます。
中央の階段が登山道の続きです。

左上にある避難小屋をかすめ、
様々な種類の樹が植樹された林を登ります。

人の足跡に混じって、
“:・・ :・・ :・・”の小さな足跡も。
野ウサギの足跡です。
“:”は後ろ足、“・・”は前足です。



砂防ダムを右下に見下ろす谷をトラバース。

登山道に反してまっすぐな踏み跡ができてました。
雪道は最初に歩いた人のラッセルが道になります。
変なところを歩いたら、後の人が大変です。
近道にはなったけど、危険なので、
帰りはちゃんと正しい道に足跡を残しておきました。



看板の裏が見えたら-

上林森林公園の入口に到着です。
林道上林河之内線は公園の入口から冬期通行止めになり、
チェーン規制されています。
歩いては行けるけど、トンネルは照明も消されてて、
1キロも真っ暗闇です。
公園へ、車道を登って行きます。
車に踏まれてない雪はふかふかでした。



上林森林公園に着きました。
左に駐車場があり、
大阪ナンバーの車の後ろで身支度する姿も見られました。
右には避難小屋があります。
正面の広場には、
午後になれば雪遊び目当ての家族連れもちらほら。

誰かが置いていった石焼き芋。
前歯でかじったような跡が付いていました。

ひとりごと

雪に誘われて出かけることに。

昨晩からスノーシューやら、冬遊び道具を引っ張り出し。
気がつけば去年はまるっきり使わなかった道具たち。
1980円でホームセンターで買った防水防寒靴(人工皮革が痛み気味)。
ストックの先に付けるスノー・リング。
厚手のズボンにオーバーズボン、フリースの上着。
スノーボードにも使える二重の手袋、などなど。

早起きしたつもりでも、ご飯食べたり、スクーターに給油したりで、上林に着いたら9時過ぎてました。
とっくに到着してる車、追い越していく車。
土曜の朝の皿ヶ嶺は賑やかです。

歩き始めて間もなく、川内のさくら山行会の方に道を尋ねられました。
冬の、それも麓からの皿ヶ嶺は初めてなご様子でした。
僕が初めて麓から登った時、迷って登れなかったことがありました。
口頭で説明するのは簡単だけど、現実は山あり谷あり分岐あり。
誰かと一緒に登るのは苦手だけど、竜神平までご一緒しました。

これは、林道の分岐に立ってる道標です。
皿ヶ嶺初心者だった頃は、最下段の「←上林峠方面」の上林峠が分かりませんでした。
歩道って書いてあるけど、左の道は車道で、峠まで車で行ける別の林道があるのかと思っていました。
上林峠なんて知らない人には「←上林峠方面」では通じません。
峠に行くにしろ、登山道、林道ともに水の元までは行かなくてはいけません。
「←上林峠方面」は水の元で表示しても間に合います。
皿ヶ嶺初心者のためにも、上段を「風穴・皿ヶ嶺(車道)→」に、下段を「←風穴・皿ヶ嶺(歩道)」にした方がわかりやすいよね。

ヌタの元池手前の登り口も、新しく道標立てないと迷う人が続出すると思います。
冬は雪に足跡が残るからまだマシです、
それでも、池の方まで足跡が結構あったので、当日、前日にも迷ってた人がいらしたんだと思います。

さて、麓から森林公園まで1時間はかかります。
夏は歩いたこと無いけど、冬は必ず、この登山道を使って登ります。
スクーターじゃ、あの圧雪路は厳しいですから。

雪景色の森林はただ歩くだけでも心地よい。
鼻の通りがよくなるような乾いた空気や、雪が雑音を吸収するからものすごく静か。
逆に遠くの音が鮮明に聞こえたりもして、動物の足跡に姿を想像したり、突然の落雪を頭からかぶってみたり。
まぁ、とにかく、歩いてるだけで楽しいのが雪が積もってる山道です。

当日は、さくら山行会の方とあれこれ、山談義に花が咲いてました。
あっという間に水の元、あっという間に森林公園、という具合に、あれって云うぐらい早く、到着できました。
また、疲れも以前ほどには感じました。
会話や歌を唄えるくらいの呼吸が出来るペースで登るのが一番だと、山の本に書かれてました。
ホント、その通り。
一人だとつい、早足になって疲れちゃうんだけど、今回は先頭に立って半分ガイドしてた分、同じペースで歩けてました。
軽アイゼンを付けてらっしゃらなかったので、自然とペースもゆっくりになり、それもヨカッタのだと思います。

誰かと歩くと、そういうことも勉強になるもんですね。

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