冬 '09
竜神平へ | |||||||||||||||||||
①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩⑪⑫⑬⑭⑮ | |||||||||||||||||||
|
|
||||||||||||||||||
①上林森林公園。
雪に埋もれ、白い坂道のようになった
階段を登ります。
手すり頭にできた雪まんじゅう。
“風穴”の登り口。
写真の左外にある駐車スペースにも数台駐まってました。
雪ひとつない下界とはうって変わり、
ログハウスも雪をかぶるほどの雪国みたいな景色が始まります。
森林公園内を散歩するだけでも、
雪が珍しい松山っ子には充分楽しいです。
②夏は涼味あふれる風穴も、冬はひっそり。
右の小屋側にある裏道にも足跡が残っていました。
この時期は雪崩や滑落の危険もあるので、
裏道は通行しない方がいいです。
通常の登山道は、風穴の左にある遊歩道。
階段のステップは雪に埋もれて、
自分の歩幅で登れました。
③登り始めは大きなジグザグ路。
4ターンして100mの高度差を稼ぎます。
最初のターンは遊歩道の分岐。
写真はターン後。
しっかりと踏み跡ができてました。
下方はまだ緩やかな右下がり。
ブナや雑木は傾斜の影響を受けて右に斜めり始めてます。
④2ターン後、今度は左下がりで、傾斜も増してきました。
奥にうっすら見える地形は、
竜神平が北に向かって膨らんでる場所で、
竜神平周回路と皿ヶ嶺縦走路が交わる丁字路の辺りです。
3ターン目の角には雪に埋もれたベンチ。
右にくぃっと折り返し、
4ターン目の角まで同じように雪を踏んで-
⑤4つのターンが終わると、高度はすでに1050mを優に越えています。
冬枯れた木立のブラインド越しに、
久米から横河原にかけての平野が、
重信川沿いの谷のように見え始めました。
高縄山系はガスがかかってよく見えませんでしたけど、
東三方ヶ森周辺は白く浮き上がって見えました。
雪も量を増し、踏み跡もU字になり、
ラッセルという言葉を久しぶりに思い出しました。
でも、後から歩く僕らはラッセル必要なし。
⑥竜神平まで、1kmもの長いトラバース区間には、
写真のような谷を横切る場所が何カ所かあります。
トラバース区間は長時間、
急傾斜地を真横に横切るので、
右上からの落雪や雪崩に要注意。
谷では、吹きだまった雪に道がついているだけ。
路肩と云ってもただ積もった雪なので、
簡単に踏み外し、滑落する恐れがあります。
⑦2万5千分の1地形図では表現できない規模の、
また小さな谷、そして支尾根。
⑧3つ目の谷まで来ると標高1120mで、
周りの木々が、枝先だけじゃなく幹回りも白くなってきました。
気温もますます低下中。
傾斜もますます急に。
滑落した雪が見えなくなるまで、
落ち続けて行きました。
踏み跡は肩幅ほどで、道を譲るのも一苦労。
トラバース区間は山の陰。
午後近くなっても、樹氷が壊れません。
でも、やはり見頃は午前中。
松山市街方面もかすかに見通せました。
⑨ブナ婆がお出迎えしてくれる-
ブナ休憩所に到着です。
雪が多い年、ベンチは完全に埋もれることもあります。
右にあるブナ爺。
巨大サルノコシカケ?も雪の笠。
葉についたエビのしっぽは5ミリくらい。
⑩ブナ休憩所から右下に少し下り、谷を渡ってまた登り。
谷には山頂方向からしみ出した水が-
小さな流れを作っていました。
飲めるほど量は多くありません。
小さな流れの源の谷。
真っ白です。
⑪谷を抜けたら、急傾斜地からも脱します。
皿ヶ嶺の代表的は平坦地、竜神平の西端へ入り、
学習の森と呼ばれる針広混交林を歩きます。
登山道沿いのブナは冷凍庫内の霜のように、
真っ白く凍てついています。
⑫竜神平の入口の丁字路に到着。
直進は皿ヶ嶺縦走路の上林峠・陣ヶ森方面。
右折し-
ササが刈り分けられたまっすぐな道を、
南へ向かって歩いていると、
だんだんに空が開けてゆき-
⑬竜神平に到着しました!!
標高1150m付近に広がる湿原は、この時期は雪原です。
竜神平小屋の基礎の石積みまで雪に埋もれてます。
故・山内浩氏が愛大の教え子らと共に築いた山小屋。
面河や堂ヶ森の小屋は老朽化で建て替えられましたけど、
竜神平小屋は全然現役です。
到着したのはちょうどお昼時で、
小屋の中は先客に独占されていました。
小屋の横にある大きな切り株に腰を下ろし、昼休憩。
ブルーシートを拡げて休むグループもあり、
お昼時だけは賑やかになる竜神平。
でも、それを過ぎたら三々五々出発し、
写真のように、祭りの跡のような足跡だけを残し、
静まりかえります。
軽アイゼンからスノーシューへ。
ススキとか顔を出してないところを選んで、
さくさく、歩いてみました。
今年は雪が少なめで、ススキも半身が見えてるし、
奥のササ原はササ原のまま拡がっていました。
⑭奥から振り返って。
中央の森が皿ヶ嶺山頂方向。
ピークは少し奥まっているので見えません。
写真左の木立が凹んでる方に久万・畑野川からの登山道があります。
⑮トイレの裏の焼却炉とドラム缶。
雪の深いところは60cmくらい。
冬だから見つけられる野ウサギの足跡。
食べ物の少ない季節もけなげにうろうろ。
ひとりごと | ||
風穴から上は白の世界でした。 竜神平に到着したのはお昼時。 僕は、ここまでご一緒したさくら山行会の方にココアをごちそうに。 久々のスノーシュー。 めっちゃ疲れたので、ひとまず脱いだほうがよかったと後から後悔。 |
||